雪峯国際彫刻公園 「雪峯国際彫刻公園」は1998年に造られた公園で、「利川国際彫刻シンポジウム」に参加した作家たちの作品を展示している。第1回の際に大賞を受賞したドイツ作家の「オリケ・ビルコフ」の作品や、第2回大賞を受賞した作家の作品など60点あまりの彫刻が展示されている。高い水準の彫刻の影響なのか、湖を歩く市民の姿がまるでヨーロッパの宮殿を散歩するかのようにも見える。毎年の夏に開催される「利川国際彫刻シンポジウム」で優秀な作品を厳選して展示するそうなので、毎年新しい気持ちで湖の彫刻を見て回るのもよさそうだ。

エキスポを開催した場所だけであって広い駐車スペースと空き地が随所にある。利川市民はこの公園に慣れているのか芝生の上にレジャーシートをひいて、和気あいあいと話に花を咲かせたり、ベンチに座って本を読んでいる。また、子供たちは広い空き地で自転車に乗って楽しく遊んでいる。このような空間の近くに暮らす利川市民たちが羨ましい。このように休むだけでも十分な公園だが、雪峯公園は平凡な公園ではない。むしろ「雪峯テーマパーク」という名前がより似合うほど多様な見どころと楽しみどころがある。

利川市立博物館 1000点あまりの遺物を保有している「利川市立博物館」は千年陶磁文化の歴史を持つ利川陶磁文化の伝統と趣をそのまま見せてくれる。

先史時代から今日に至るまで、時間とともに流れ行く陶磁の趣を楽しんでいると、先祖の知恵に改めて驚かされる。日常生活に使ってもいいのかと思うほどの繊細な陶磁器を見ていると、帰りに陶磁器を買いたくなるような気持ちに陥る。

（火曜日〜日曜日09:0018:00 / 休館 - 毎週月曜日、1月1日、旧正月・秋夕当日、祝日の翌日）

セラピア 市立博物館が陶磁の歴史にフォーカスが当てられているとすれば、「セラピア」は陶磁の現在と未来にフォーカスが当てられている。「利川世界陶磁センター」とも呼ばれる「セラピア」は、世界陶磁芸術のトレンドを読み取ることができる美術館、芸術家たちが創作活動に専念できる創作空間、そして多様な体験ができる複合文化空間だ。ここで2年ごとに「世界陶磁ビエンナーレ」が開催されるなど毎年多様な企画と特別展を開催し、世界的で現代的な陶磁のトレンドを確認することができ、新進作家発掘など世界陶磁の中心である利川としての役割を果たしている空間だ。

（火曜日～日曜日09:00-18:00 / 休館 - 毎週月曜日、1月1日、祝日当日）

月田美術館 韓国画と韓国美術界の巨匠、月田張遇聖（チャン・ウソン）を記念する月田美術館。
張遇聖は西欧的な美感と表現方式により韓国美術がますます力を失っていった時期に伝統時代美術の精髄である文人画を現代的に継承することで韓国画壇に新たな道を提示した。文学、絵、文字が一つになった文人画に写実性と造形性を加え、新しい韓国画を開拓したのだ。それだけでなく、ソウル大学や弘益大学で多くの人材を養成し、後に彼らは韓国美術界の主軸となった。張遇聖の遺作だけでなく、張遇聖が一生集めた韓国内の古美術品全部と月田美術館所蔵品1532点が展示されている。
（火曜日〜日曜日10:00-18:00 / 休館 - 毎週月曜日、1月1日、旧正月・秋夕当日）

休む場所を求めて遠くまで行かなくても、私たちのそばには雪峯公園がある。広々とした湖と山風は訪れる人の心を癒すのに十分だ。また、心に惹かれる美術館や博物館を決めて足を運んでみるのも雪峯公園ならではの魅力だとか。湖を散歩したり、美術館を訪れたり、ベンチに座って本を読んだりなど、考えただけでもロマンチックなこのすべてが可能な雪峯公園。自然と文化がある雪峯公園を皆さんにおすすめする。